なぜ関連語が効果的か?

関連語は英単語を覚えるのに効果があるのでしょうか。
こちらもどんな人にも言えることではありませんが、十分に効果を発揮すると私は考えています。

まず、そもそも「関連語」とは何でしょうか。
本サイトでの「関連語」の定義をここで多少なりとも明確にしておこうと思います。
「関連語」には、見出し語の名詞形、形容詞形、動詞形、副詞形といった「別形語」や、見出し語と他の単語や語源などを組み合わせて作られた「合成語」「派生語」およびそれらの「別形語」などを含むこととします。

以下に例をあげます。

 

■「別形語」の例(「depend(動詞)」のページにおいて)
dependence(名詞), dependent(形容詞), dependently(副詞)

■「合成語」の例(「air」のページにおいて)
airbag, airbrake, airbrush, airbus, aircraft, aircrew, airdrop, airfield, airflow, airframe, airgun, airlift, airline, airliner, airlock, airmail, airman, airmass, airplane, airport, airscrew, airship, airsick, airsickness, airspace, airspeed, airstream, airstrike, airstrip, airtight, airwaves, airway, airwoman, airworthiness, airworthy

■「派生語」(およびその「別形語」)の例(「dependence」のページにおいて)
independence, independent, independently

 

このようなものを本サイトでは「関連語」として扱うことにします。

本サイトの目的は英単語記憶を補助することにあります。
「意味(訳語)」「画像」「類義語」「語源」はどれも見出し語を覚えるのに直接役に立つようなものでした。

しかし関連語については、目的の英単語、すなわち見出し語を覚えるのに直接役に立つというものではないように思われます。
たしかに、目的の単語がすでに知っている単語の関連語であったのなら、その知っている語を利用して目的の単語を覚えられるということもあるでしょう。

しかし、本サイトにおける関連語の本来の役割はそのようなものではありません。
むしろ、関連語の本当の仕事は目的の単語が「覚えられた後」にあります。

「意味」「画像」「類義語」「語源」を使って目的の単語が見事に覚えられたとしましょう。
そこでみなさんは満足してこのサイトを去ってしまうかもしれません。
でも、そこをもう少しだけ踏みとどまってこの関連語を見てみてください。

一度覚えてしまった単語に関連した単語であれば、わずかな労力で覚えることができるでしょう。
もちろん後から覚えることもできるのですが、やはり目的の単語を覚えたついでに覚えることで後が楽になります。
目的の単語を覚えた直後は、その単語の記憶が新鮮なものなので、関連語を一緒に覚えるのが円滑になるでしょう。
また、関連語を目的の単語と一緒に覚えてしまうことで、関連した記憶をその場で形成し、それらを結びつけて目的の単語を忘れにくくするという効果も期待できます。

このように、目先の手間は増えてしまうかもしれませんが、長い目で見れば関連語を一緒に学習しておくことには大きなメリットがありそうです。
目的の単語が覚えられた際には、ぜひ関連語の項も眺めてみてください。